タロットの勉強を始めたのは、たしか2014年頃だったと思います。
吉祥寺まで通って、講座を受けていました。
とにかく楽しくて、どんどん夢中になっていきました。
同時に占星術の勉強もしていて、こちらもかなりハマっていましたね。
でも当時は、占い師になりたいと思っていたわけではありませんでした。
ただ、自分自身を知りたかった。
その頃の私は、「自分と向き合う」ということを、とても大切にしていました。
瞑想もしていたし、色々なヒーリングも学んでいました。
タロットは、カードを通して自分と対話しているような感覚でした。
客観視できるというか、カードが遠慮なく「見たくない自分」を見せてくるんです。
そして、そのカードが映し出した深層心理を見つめ、認め、受け入れ、考える。
そんなことを、繰り返していました。
ある日、「タロットの絵を描く」というワークショップがあることを知りました。
絶対面白いに違いない!
そう思って参加したんです。
久しぶりに、夢中で絵を描きました。
まずタロット瞑想をして、その中で見えたビジョンを、そのまま絵にしていく。
その時に描いた絵がこちらです。↓

この一枚には、「愚者」「吊るされた男」「星」のカードで瞑想した時のビジョンが描かれています。

↑この3枚を瞑想しました。
……まあ、何が描いてあるのか、よくわからないですよね(笑)
でも、ものすごい勢いで描き殴った記憶があります。
ワークショップ参加者さんたちが少し引いていたくらいに(笑)
そしてこの時、もう一枚描きました。
残念ながら画像は残っていないのですが、「皇帝」のカードです。
後にキヨミタロットとして、こう描くことになります。↓

今見ても、当時クレヨンで描き殴った絵と、あまり変わっていません。
最初の3枚は先生がカードを決めてくださったのですが、最後の1枚だけは、生徒それぞれが自分でカードを引きました。
そこで私が引いたのが、「皇帝」。
でも私は、皇帝のカードが大嫌いだったんです。
「先生! 嫌いなカードなので引き直していいですか?」
そう言ってしまうくらい嫌いでした。
すると先生が、
「嫌いということは、何か意味があるんですよ。引き直さずに、皇帝を瞑想してみましょうね」
とおっしゃったんです。
ええ〜……と思いました(笑)
それほど嫌だったんです。
そして仕方なく、「皇帝」で瞑想を始めました。
すると、ビジョンに現れたのは、傷だらけの女の子でした。
ああ、インナーチャイルドか……。
そう思いながら見ていると、今度はお爺さんが現れました。
たぶん、皇帝だったのだと思います。
そのお爺さんは、傷だらけの女の子に剣を渡して、こう言いました。
「その悲しみを、私にぶつけなさい。
その剣で、好きなだけ私を刺していい。
私はあなたの痛みを全部受け止めますよ」
女の子は、お爺さんをチクチクと剣で刺しました。
そして気が済むと、お爺さんに抱きついて、抱きしめられたまま眠ってしまった。
そんなビジョンでした。
ワークショップの最中、私は泣いてしまって大変でした。
またしても皆さんを少し驚かせてしまった気がします(笑)
でもその時、私は気づいたんです。
皇帝のカードを見ると苦しくなるのは、インナーチャイルドを刺激されていたからなんだ、と。
だから嫌いだったんだなって。
今思うと、このワークショップは、私の人生の大きな転機だったように思います。
なぜなら、その翌日から私は、大アルカナ22枚すべてをタロット瞑想し、全部の絵を描き始めることになるのです。
小さい頃から絵を描くことが大好きだった私。
でもいつの間にか、私は絵を描くことから逃げるようになっていました。
けれど、このワークをきっかけに、やっと「絵を描く人生」に戻ることができたんです。
そして、すべての絵を描き終えた頃、展示会のお誘いをいただきました。
その展示会で、お客様から、
「これ、タロットカードにしたらいいんじゃない?」
と言われたんです。
その瞬間、
「はっ!! そうだ!! カードにしたい!!」
となりまして(笑)
そこから、ものすごい勢いでカード制作を始めました。
本当に楽しかった。
カードという形になった時の喜びは、今でも忘れられません。
そんなふうにして、「キヨミタロット」は生まれました。
……が、その後、人生にはまた大きな変化が訪れます。
更年期による体調不良。
そして、母の病気。
母と一緒に過ごす時間が増えていきました。
活動が完全に止まったわけではありません。
でも、体調が悪いと気力も落ちてしまう。
描くことも、販売することも、どんどん遠ざかっていきました。
その頃、自宅サロンで続けていたエステの仕事も、体調不良のため辞めています。
そうして「キヨミタロット」は、たくさんの在庫を抱えたまま、10年間、倉庫で眠ることになりました。
そして2026年。
やっと今、私は思えるようになったんです。
「キヨミタロットを、もう一度世に出したい」と。
どれだけの方に気に入っていただけるかは分かりません。
怖さもあります。
でも、怖がってしまったら、何も始まらない。
こんなにも愛を込めて作ったカードだから。
たくさんの人に見てほしいし、使ってほしい。
制作から10年経って、やっとそう思えるようになりました。
どうぞ、愛を込めて制作したこのカードを、よろしくお願いいたします。